前立腺とは、男性にのみが持っている生殖器官のひとつで、栗の実のような形状をしており、膀胱(ぼうこう)の頸部(けいぶ)と尿道を輪状に囲むようにしてあります。
アルカリ性の乳白色の液を分泌しますが、これを前立腺液といいます。この前立腺液は、精液のおよそ3分の1を占めています。
前立腺は例えるなら、みかんのような構造をしていて、尿道の周りの内腺と、皮膜付近の外腺に分けられます。
内腺がみかんの実にあたる部分で前立腺の内部に、外腺はみかんの皮にあたる形です。
内腺の中心部を尿道が通っています。
また、近年では近縁領域、中心領域、移行領域というように前立腺を3つの領域に分けることもあります。
近縁領域は、2つに分ける場合の外腺部分のことを指し、中心領域と移行領域は内腺部分を指しています。
前立腺では、男性ホルモンの働きで精液の一部が作り出されています。
前立腺で作られる前立腺液は、アルカリ性で乳白色をしていて、精液の液体部分(精漿)を構成しています。
また、精巣で作られる精子に栄養を与え、活発化させる働きがあります。
この前立腺液の成分には、クエン酸、酸性ホスフォターゼ、スペルミン、亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどが含まれています。
この他に前立腺は、排尿のコントロールにも関係しています。前立腺の詳しい機能についてはまだ未解明な部分も多く残されています。